東京都立保健科学大学理学療法学科
東京都立保健科学大学
2000 年 15 巻 1 号 p. 23-28
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顎関節疾患の中でも,特に顎関節症は臨床的に多く経験する疾患だが,日本における顎関節症に対する理学療法は十分に確立されたものがないのが現状である。顎関節症に対する理学療法の主目的は,疼痛のコントロールと,正常な顎関節運動の再獲得,顎関節運動に関与する筋力・筋長・拮抗筋とのバランス再獲得,習慣・姿勢・リラクセーションに対する教育である。本論文では,顎関節症の疾患概要,原因及び症状と徴候,顎関節の解剖学と運動学をもとに,顎関節症の評価までを概説する。
理学療法のための運動生理
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