理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
15 巻 , 1 号
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  • 岩月 宏泰
    2000 年 15 巻 1 号 p. 5-8
    発行日: 2000年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    健常青年女子10名を対象に両側腓腹神経に条件刺激として不規則に5段階の電気刺激を与えながら,両側脛骨神経刺激SEPを測定した。その結果,条件刺激下ではN1(30ms),P2(35ms),N2(45ms),P3(57ms)頂点潜時の遅延及びN2,N3の振幅減少が有意に認められた。条件刺激下での潜時遅延および振幅滅少は腓腹神経を介した皮質周辺での抑制と考えられた。
  • 岩月 宏泰, 生田 泰敏
    2000 年 15 巻 1 号 p. 9-12
    発行日: 2000年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    深呼吸時の心電図R-R間隔変動を測定し呼吸深度,分時呼吸数による影響をSD(標準偏差),CV(変動係数)およびΔHR(最大心拍数と最小心拍数の差)から検討した。その結果,1.呼吸深度によるR-R間隔変動ではCVが安静に対して呼吸深度1/2で27.3%,最大で101.8%の増加を認めた。ΔHRは安静値と1/2で差を認めなかったが,最大では25.4%の増加を認めた。2.呼吸回数別によるR-R間隔変動の比較では健常群が6回/分の深呼吸時にCVとSDに有意な差を認めたが(p<0.001),12回/分では何れの指標も安静値と差を認めなかった。3.SMONは12回/分でSDとCVが安静値より有意な低値を認めた(p<0.05)。
  • 久保 晃, 丸山 仁司, 松本 徹
    2000 年 15 巻 1 号 p. 13-16
    発行日: 2000年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    健常成人16名(男性10名,女性6名,平均22.8±4.0歳)を対象にトレッドミル上での松葉杖歩行,歩行器歩行および通常の歩行中の酸素摂取量,移動能率,歩行率を測定した。松葉杖および歩行器歩行の速度は通常歩行の50%と75%の2種類とした。また,嫌気性代謝閾値(AT)も測定した。その結果,酸素摂取量は通常歩行に比べて松葉杖歩行,歩行器歩行で高く,通常歩行の50%速度の松葉杖歩行を除くとほぼAT以上となった。移動能率は松葉杖より歩行器歩行で低下し,歩行率は松葉杖より歩行器歩行で高く,歩行器歩行の酸素摂取量が松葉杖歩行より高くなる要因に歩行率が関与していることが示唆された。これらのことは,下肢機能障害者の体力づくりのための運動処方や循環器疾患を有する患者のリスク管理に応用が可能と考えられた。
  • 谷 浩明, 丸山 仁司
    2000 年 15 巻 1 号 p. 17-21
    発行日: 2000年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    結果の知識(KR:knowledge of results)は学習にとって必要だが,練習中の過剰なKRは想起テストにおけるパフォーマンスの劣化を引き起こす(ガイダンス仮説)。本研究は部分荷重の課題を用いてこのガイダンス仮説の検証を行った。26名の被験者は,練習中に付与するKRの条件によってランダムに2群に分けられ,右下肢で体重の80%を維持する課題を30試行練習した。2群は,毎試行後にKRを与えるI群と全試行の20%(6試行)についてのみランダムにKRを与えるF群である。すべての被験者は練習5分後と1日後にKRなしの想起テストを行った。パフォーマンスの評価はNRMSE(normalized root mean squared error)とCV(coefficient of variation)で行った。結果,NRMSEの練習による減少はみられたが,想起テストで群間に差はなく,ガイダンス仮説は支持されなかった。しかし,CVの練習,想起を通しての群間の差から,KR条件が被験者の方略に影響を与えることが示唆された。
  • 竹井 仁, 根岸 徹
    2000 年 15 巻 1 号 p. 23-28
    発行日: 2000年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    顎関節疾患の中でも,特に顎関節症は臨床的に多く経験する疾患だが,日本における顎関節症に対する理学療法は十分に確立されたものがないのが現状である。顎関節症に対する理学療法の主目的は,疼痛のコントロールと,正常な顎関節運動の再獲得,顎関節運動に関与する筋力・筋長・拮抗筋とのバランス再獲得,習慣・姿勢・リラクセーションに対する教育である。本論文では,顎関節症の疾患概要,原因及び症状と徴候,顎関節の解剖学と運動学をもとに,顎関節症の評価までを概説する。
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