理学療法科学
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深呼吸負荷時における心電図R-R間隔の変動についての検討
岩月 宏泰生田 泰敏
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2000 年 15 巻 1 号 p. 9-12

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抄録
深呼吸時の心電図R-R間隔変動を測定し呼吸深度,分時呼吸数による影響をSD(標準偏差),CV(変動係数)およびΔHR(最大心拍数と最小心拍数の差)から検討した。その結果,1.呼吸深度によるR-R間隔変動ではCVが安静に対して呼吸深度1/2で27.3%,最大で101.8%の増加を認めた。ΔHRは安静値と1/2で差を認めなかったが,最大では25.4%の増加を認めた。2.呼吸回数別によるR-R間隔変動の比較では健常群が6回/分の深呼吸時にCVとSDに有意な差を認めたが(p<0.001),12回/分では何れの指標も安静値と差を認めなかった。3.SMONは12回/分でSDとCVが安静値より有意な低値を認めた(p<0.05)。
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