陸水学雑誌
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湯の湖におけるゾウミジンコ(Bosmina longirostris)の個体群動態と季節的形態変化
花里 孝幸
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1992 年 53 巻 1 号 p. 13-25

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抄録
湯の湖のゾウミジンコの個体群動態と季節的形態変化を調べた。
ゾウミジンコ個体群は真夏に大きく個体数を減少させ,秋に回復した。夏の減少の原因として餌不足が最も重要であったと考えられ,またその餌不足には夏に個体数を増したミジンコ(Daphnialongispina)が競争を通して大きく寄与したものと思われた。
ゾウミジンコは顕著な季節的形態変化を示した。
すなわち春から夏に第一触角(antennule)と殼の後端部刺状突起(mucro)を短くし,秋にそれらを伸ばした。それらの長さと無脊椎捕食者のケンミジンコ(Cyclops sp.)の個体群密度との間に有意な正の相関が認められたことから,この捕食者の存在がゾウミジンコの季節的形態変化を引き起こした主要な要因であったと推察された。
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© 日本陸水学会
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