抄録
Chilka湖の物理化学的特性と植物プランクトンの毎月の変化の研究は,1989年1~12月に行われ,湖の4つの異なる水域問での違いが比較された。さらに,湖の測量学的なパラメーターやその異った水域での藻類種の分布は1988年3月から1990年6月までの問でも研究された。物理化学的な特性の季節的な変化は,集水域の河川からの淡水の流入や海からの塩水の侵入量による流入量に左右されている。
植物プランクトン群集は,南部水域では豊富で北部水域では貧弱であった。同じ月でも異なる水域での植物プランクトンの構成は一様ではなかった。植物プランクトンの主要なグループは,珪藻と藍藻であった。珪藻は南部水域ではおびただしい量で存在し,そこでは自生性の種が1989年の7月と10月に小さなピークを呈して優占した。そして,外側の水路区間では,1年を通じて外来性の種が優占であった。藍藻類は中央水域と北部水域で多量に存在した。優占した海藻については, Chaetomorpha linumが湖内に広く分布し,その後,Enteromorpha intestinalisや,E. compressaや,Ulva lactucaや, Cladophora glomerataが続いた。紅藻植物のGracilaria verrucosaは50年前に湖内に広く分布していたが,今では,中央水域の特定区域にのみ限定した存在となっている。