日本臨床外科医学会雑誌
Online ISSN : 2189-2075
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胃上部癌切除例の臨床病理学的検討
八木 敦夫山田 真一近森 正幸革島 康雄岡田 勝彦関本 嚴北出 文男岡島 邦雄黒川 彰夫大柴 三郎
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1978 年 39 巻 6 号 p. 979-986

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抄録
胃上部癌(胃癌取扱い規約におけるC領域癌)には噴門腺部が含まれ,同部に発生した胃癌はある特徴を持っていることが推察される.胃上部癌のEsophago-Cardial Junctionの上下2cm以内に癌の中心が存在する腺癌を噴門癌,その他の胃上部癌を非噴門癌に分け,臨床的,病理組織学的に検討を加え,噴門癌は高齢者で男性に多く,肉眼型では隆起型,組織型では高分化傾向が強く,非噴門癌と対称的な特徴を有していた.両者共に予後は不良であったが,噴門癌ではow(+)の他に胸腔内リンパ節転移の残存が考えられ,腹腔内因子より,開胸切除が困難な症例では,術前,術後の積極的な化学療法が有効と考えられた.
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