日本臨床外科医学会雑誌
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胃癌術後免疫療法施行時におけるSu-PS皮膚反応の有用性について
小川 智子小川 健治矢川 裕一稲葉 俊三石川 信也吉沢 修一成高 義彦菊池 友允芳賀 駿介梶原 哲郎
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1988 年 49 巻 2 号 p. 238-246

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抄録
Su-PS皮膚反応がOK-432の治療効果の特異的なパラメーターになりうるかどうかについて,組織学的および臨床的な面から検討し,つぎの結果をえた.
1) Su-PS皮膚反応部位には, helper/inducer T cellを中心としたT cell, Macrophageなどの浸潤があり, OK-432皮内投与部位とほぼ同一の組織反応が認められる.
2) Su-PS皮膚反応の推移は, OK-432の治療効果や胃癌の予後を推測するパラメーターになりうる.
3) Su-PS皮膚反応が術後10mm以上増強した胃癌の予後は良好である.
4) 術後6カ月, 12カ月のSu-PS皮膚反応を術前値と比較してみることは,胃癌の予後を知るうえで重要である.
以上より, Su-PS皮膚反応は, OK-432の治療効果を特異的に反映するパラメーターであり,さらには, OK-432投与期間中の胃癌の予後を推測する指標にもなりうる.
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