日本臨床外科医学会雑誌
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乳癌症例におけるCA15-3の臨床的検討
清水 哲松川 博史佐々木 秀弘片山 清文後藤 久松本 昭彦有田 峯夫小泉 博義堀口 一弘城島 標雄松村 弘人須田 嵩五十嵐 すみ子井出 研近藤 庸人
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キーワード: 乳癌, 腫瘍関連抗原
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1988 年 49 巻 2 号 p. 231-237

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抄録
乳癌症例,健常例におけるCA15-3を測定し,臨床的な有用性,限界について検討した.健常例のデータより, cut off値は20ng/mlとした.しかしcut off値についてはいろいろな報告があり,多数例にもとづいて再検討する必要があると思われた.乳癌症例のデータからは,原発乳癌例における陽性率はあまり高くなく(5.9%),術前の補助診断法としての有用性は低いと思われた.しかし乳癌術後再発例では高い陽性率(81.6%)を示し,術後のモニタリングには有用と思われた.一方,再発の早期発見という点になると,まだsensitivityが低いように思われた.
CA15-3は他の腫瘍マーカーとの相関は低く, CA15-3を含めた複数のマーカーとの組み合わせによって,診断率の向上が期待された.
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