日本臨床外科医学会雑誌
Online ISSN : 2189-2075
Print ISSN : 0386-9776
ISSN-L : 0386-9776
乳癌症例におけるCA15-3の臨床的検討
清水 哲, 松川 博史, 佐々木 秀弘, 片山 清文, 後藤 久, 松本 昭彦, 有田 峯夫, 小泉 博義, 堀口 一弘, 城島 標雄, 松村 弘人, 須田 嵩, 五十嵐 すみ子, 井出 研, 近藤 庸人
著者情報
キーワード: 乳癌, 腫瘍関連抗原
ジャーナル フリー

1988 年 49 巻 2 号 p. 231-237

詳細
抄録
乳癌症例,健常例におけるCA15-3を測定し,臨床的な有用性,限界について検討した.健常例のデータより, cut off値は20ng/mlとした.しかしcut off値についてはいろいろな報告があり,多数例にもとづいて再検討する必要があると思われた.乳癌症例のデータからは,原発乳癌例における陽性率はあまり高くなく(5.9%),術前の補助診断法としての有用性は低いと思われた.しかし乳癌術後再発例では高い陽性率(81.6%)を示し,術後のモニタリングには有用と思われた.一方,再発の早期発見という点になると,まだsensitivityが低いように思われた.
CA15-3は他の腫瘍マーカーとの相関は低く, CA15-3を含めた複数のマーカーとの組み合わせによって,診断率の向上が期待された.
著者関連情報
© 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top