抄録
外科外来において大腸癌を早期発見するため,大腸ファイバースコープ(CF)・注腸X線同日併用検査およびCF先行検査を215例に施行しその有用性について検討した.癌21例,ポリープ41例57病変が診断された.この併用検査の利点として, 1.前処置が1回で被検者の負担が軽減される. 2.有愁訴者にCF検査を先行することで早期診断,早期治療が可能となり,場合によっては同日注腸検査を省略できる. 3.病変の好発する左側結腸,特にS状結腸,直腸のdouble checkができ,大腸癌の早期発見の手段としては効率がよい.欠点として, CFを先行することでair lock,粘液分泌等により注腸二重造影所見が多少不良となりX線診断能の低下が考えられた.