日本臨床外科医学会雑誌
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慢性外傷性解離性大動脈瘤(DeBakey IIIb型)の1治験例
木下 寿彦浦口 憲一郎山名 一有平野 顕夫明石 英俊平田 義博木下 寿文小須賀 健一
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1988 年 49 巻 2 号 p. 291-294

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抄録
比較的稀とされている慢性外傷性解離性大動脈瘤(DeBakey IIIb型)を一時的な腋窩大腿動脈バイパス下に完全修復し得た.
症例は47歳,男性. 5年前より高血圧を指摘され, 2年6カ月前に交通事故で前胸部打撲し治療をうけた. 6カ月前一過性の意識消失で近医入院し胸部X線写真にて縦隔陰影拡大,左第1弓突出,気管右方偏位を認める.
digital subtraction angiogram (DSA)てに左鎖骨下動脈分岐直下にentryを有し, re-entryは腹腔動脈分岐部にあるDeBakey IIIb型の解離性大動脈瘤であった.手術は右腋窩右大腿動脈の一時的バイパス下にentry部は26mm woven dacron graftにて置換し, re-entry部はpatch graftingを行った.術後合併症もなく経過良好でDSAを含めた諸検査にても満足すべき結果が得られた.
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© 日本臨床外科学会
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