日本臨床外科医学会雑誌
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進行胆嚢癌に対するFAM-Lipiodolを用いた肝動脈動注化学療法の検討
幅 俊人野浪 敏明中尾 昭公原田 明生Wakahiko KISHIMOTOTeruaki KASUGA黒江 幸四郎一色 浩一加藤 秀幸高木 弘
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1991 年 52 巻 2 号 p. 326-334

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抄録
われわれはStage IV進行胆嚢癌症例14例の内,切除不能症例6例に対し1986年11月より5-FU, ADM, MMC及びLipiodol (FAM-Lipiodol)を用いた肝動脈動注化学療法(HAI)を施行した. HAIに使用したカテーテルの先端は固有肝動脈に留置された.成績はPR 1例. MR 2例, NC 3例で,固形癌判定基準での奏功率は16.7%であったが, MR以上が50%を占め,良好な成績を得た.またHAIにおけるP+やS3症例での平均生存期間はそれぞれ9.75±6.3カ月,中央値10.5カ月であった.さらにP+かつS3の高度進行胆嚢癌で切除不能であった症例において16カ月以上の生存例が2例認められた. One shot時に全例に発熱と嘔気が認められたが,重篤な症状を呈することはなかった.
以上より,われわれが行っているFAM-Lipiodol肝動脈注化学療法は有効で,副作用が少ないものであると考えられた.
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