日本臨床外科医学会雑誌
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結腸憩室炎によるS状結腸膀胱瘻の2例
冨田 冨士夫後藤田 治公斉藤 人志小坂 健夫喜多 一郎小島 靖彦高島 英樹木南 義男
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1992 年 53 巻 10 号 p. 2449-2454

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抄録
結腸憩室炎によるS状結腸膀胱瘻の2例を経験したので報告する.症例1は55歳男性で尿混濁を主訴に来院した.注腸検査にて下行結腸並びにS状結腸憩室症とS状結腸憩室の一部と膀胱との瘻孔を確認し, S状結腸切除および膀胱部分切除を施行した.症例2は74歳女性で糞尿を主訴として来院した.膀胱鏡,膀胱造影,大腸内視鏡では瘻孔の証明は出来なかったが,注腸検査にて全大腸型の憩室症とS状結腸憩室の一部と膀胱との瘻孔を確認した.本症例は胆嚢結石ならびに下行結腸憩室穿孔による後腹膜膿瘍を合併しており,左半結腸切除,膀胱部分切除,胆摘,後腹膜膿瘍ドレナージを施行した.両症例とも術後合併症もなく各々術後40日, 36日に退院し,現在も経過良好である.
自験例も含め本症の本邦報告は110例であり,文献的考察を行った.
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