日本臨床外科医学会雑誌
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膵頭十二指腸切除術後の膵胃吻合による再建法の経験
赤松 大樹亀頭 正樹大川 淳吉龍 資雄
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1992 年 53 巻 10 号 p. 2500-2503

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抄録
膵頭十二指腸切除術後の再建法の最大のポイントは膵空腸吻合に代表される残存尾側膵の外分泌の処理である.われわれは最近膵頭十二指腸切除術を施行した6例に対して膵胃吻合を用いた再建法を施行,良好な結果を得たので自験例6例の術式および術後経過の検討に若干の文献的考察を加えて報告した.
膵胃吻合の縫合不全は1例もなく,また術後膵炎の発生も認めなかった.膵胃吻合に起因すると思われる合併症として嘔気,嘔吐が認められたが,その程度は軽く自然に改善した. 1例に上部消化管出血を認めたが,保存的治療により治癒した.
膵胃吻合による再建法はその手技も比較的容易であり,また縫合不全の発生が少なく優れた術式であると思われた.この点から本術式は高齢者等のハイリスク症例に対する再建法として有用であると思われる.今後は術後遠隔期の膵内,外分泌能や胃粘膜の変化に対する検討が必要であると考えられる.
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