日本臨床外科医学会雑誌
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血中CA19-9値が異常高値を示した胆嚢結石症の1例
武藤 功音羽 剛
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キーワード: 胆石症, 良性胆道疾患
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1992 年 53 巻 11 号 p. 2763-2766

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抄録
症例は56歳,女性で上腹部痛を主訴に前医受診した際, CA19-9の異常高値を指摘され精査の目的で当院へ紹介され入院した.入院時CA19-9は5,800U/mlと著増を示し, USにて胆嚢結石が認められ,腹部血管像では胆嚢動脈の圧排伸展像が認められた. ERCでは胆嚢は造影されず, PTCCでは結石による陰影欠損の他胆嚢壁の肥厚が示唆され,胆嚢癌の合併が疑われ手術施行した.胆嚢頸部にコ系石の嵌頓を認め体部にも11コの結石が認められた.胆嚢壁は肥厚していた.組織学的には悪性所見は認めず,慢性胆嚢炎と診断された.胆嚢の炎症は肝臓にまで波及していた.良性胆道疾患においてもCA19-9の軽度上昇はしばしば経験するが,このような異常高値を示す事はまれであり,多少の文献的考察を加え報告する.
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