日本臨床外科医学会雑誌
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胆嚢管原発カルチノイドの1例
小池 淳一安士 達夫山下 茂一辻田 和紀永澤 康滋大谷 忠久小林 一雄柳田 謙蔵吉雄 敏文野中 博子鎌田 重康三好 和夫
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1992 年 53 巻 11 号 p. 2776-2780

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抄録
胆嚢管原発カルチノイドの1例を経験したので,本邦報告21例の検討と共に若干の考察を加えて報告する.症例は70歳,女性.主訴は2カ月前よりの心窩部~右季肋部痛. US, DIC, CT, ERCPの結果, confluence stoneを疑い手術を施行した.術中三管合流部に母指頭大の硬い腫瘤を触知し,胆嚢と共に同腫瘤を摘出,術中病理検査にて未分化癌と診断されたため,総胆管切除,肝床部切除,総肝管空腸Roux-Y吻合再建を行った.術後病理学的検索にてGrimelius染色陽性,電顕にて黒色均一顆粒を認め胆嚢管原発カルチノイドであることが判明した. flow cytometryではdiploid patternを示した.術後血漿セロトニン,尿中5-HIAAは正常範囲内であったが,術後14カ月を経て多発肝転移を認め, CDDP等の化学療法を行っている.
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