日本臨床外科医学会雑誌
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胃小細胞癌の1例
勝山 新弥石澤 伸小泉 富美朝藤巻 雅夫
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キーワード: 胃小細胞癌, 燕麦細胞癌
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1992 年 53 巻 2 号 p. 348-353

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抄録
きわめてまれな胃小細胞癌の1例を経験したので報告する.症例は73歳男性で腹部腫瘤を主訴に来院した.胃内視鏡で幽門部にBorrmann 3型の胃癌を認め,胃生検では低分化腺癌の診断であった.胃部分切除,胃空腸吻合術を施行し, P0H0N4 (+) S3, Stage IV,絶対非治癒切除で,組織学的には胃小細胞癌, intermed, INF-γ, sei, ly3, v1, ow-, aw+, n4 (+)であった.免疫化学療法にもかかわらず,術後2カ月で,十二指腸断端に遺残した腫瘍の急速な増大による腹壁浸潤,閉塞性黄疸,肝転移を認めた.胃小細胞癌は自験例を含め本邦報告例は20例であるが(胃癌の0.2%),異所性ホルモン産生腫瘍の範疇にはいり,転移浸潤傾向が強く極めて予後不良な疾患である.
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© 日本臨床外科学会
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