日本臨床外科医学会雑誌
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肝嚢胞症4例における糖鎖抗原CA19-9に関する検討
貞広 荘太郎大村 敏郎斉藤 敏明鈴木 智子中村 隆一関田 恒二郎赤塚 誠哉
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キーワード: 肝嚢胞
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1992 年 53 巻 2 号 p. 415-418

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抄録
肝嚢胞症4例において,血清および嚢胞液中のCA19-9値を測定し,併せて嚢胞壁におけるCA19-9の局在を免疫組織学的に検索した.
腎不全を伴わない3例では,血清中のCA19-9値はいずれも37U/ml以下であった.嚢胞液中のCA19-9値は10,000U/ml以上が2例, 1,300U/mlが1例であり,血清中の値に比し著しい高値を示した.腎不全を伴う1例では,血清中のCA19-9値は1,300U/ml,嚢胞液中のCA19-9値は10,000U/ml以上であった.
肝嚢胞壁の上皮細胞には, 4例いずれにおいてもCA19-9が局在しているのが認められた.
以上の結果から,肝嚢胞壁の上皮細胞が嚢胞液中にCA19-9を分泌していることが示唆された.
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