日本臨床外科医学会雑誌
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肝内側亜区域切除したfocal nodular hyperplasiaの1例
蒔田 富士雄宮本 幸男竹下 正昭大和田 進竹吉 泉泉 勝柿沼 臣一森下 靖雄
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1992 年 53 巻 4 号 p. 942-948

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抄録
肝内側区域に限局した肝Focal Nodular Hyperplasia(以下FNH)の1切除例を経験した.患者は上腹部不快感を主訴とする22歳男性で,腹部エコー, CT, MRIで内側区域に限局し,肝下面に突出する腫瘤を認めた.肝シンチ上,同部はhot spotを呈し,腹部血管造影の動脈相でspokewheel patternを呈するhypervascularな腫瘤を,静脈相で著明な腫瘍濃染像を認め, FNHと診断し,腹腔内破裂の危険から外科的に切除した.肝FNHは比較的稀な疾患で,本邦報告68例の画像診断上の特徴につき検討したところ,造影CT,肝シンチ,血管造影やMRIでは本症の診断に有効な特徴的所見がみられた.また,これらの所見はFNHの病理形態学的特徴と関連しているものと思われた.
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© 日本臨床外科学会
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