日本臨床外科医学会雑誌
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心奇形合併食道閉鎖症に対する一期的根治術の選択
藤原 敬且植木 幸一藤原 敏典江里 健輔近藤 修
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1992 年 53 巻 5 号 p. 1125-1128

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抄録
教室では,約10年間に14例の食道閉鎖症(以下TEFと略す)の治療を行った.心不全徴候を認めない心奇形合併TEF症例に対しては食道一期的根治術を先行する方針とした.心奇形合併例は6例で,その内訳は,心室中隔欠損症(2例),ファロー四徴症(2例),三尖弁閉鎖症(1例),僧帽弁閉鎖症・左室低形成(1例)であった. 6例中, 4例に食道一期的根治術を先行し,このうち, 2例が心手術へ移行でき, 1例は外来で経過観察中である.
新生児期に心不全状態となる症例は少なく,またチアノーゼも薬物治療で充分コントロール可能なことが多い.このため,心奇形を合併していても,心不全状態でなければ,原則として新生児期に食道一期的根治術を施行すべきと考えられる.
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