日本臨床外科医学会雑誌
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穿刺吸引細胞診にて術前診断された乳腺原発悪性リンパ腫の1例
外川 明鈴木 秀塚本 剛志村 賢範真田 正雄加藤 厚平田 正雄
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1992 年 53 巻 7 号 p. 1585-1590

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抄録
乳腺原発悪性リンパ腫は極めて稀な疾患であり,画像上特徴に乏しく,その術前診断は困難とされている.最近,われわれは穿刺吸引細胞診により,術前確定診断された症例を経験したので文献的考察を加え報告する.
症例は57歳女性,右乳房腫瘤を主訴に当科受診,腫瘤はCAE領域45×45mm弾性硬,表面平滑であり,患側腋窩に20×15mmのリンパ節1個触知した.穿刺吸引細胞診にて,悪性リンパ腫と確定診断され,定型的乳房切断術が施行された. LSG分類びまん性中細胞型, Ann-Arbor分類IIE期であった.術後CHOP療法を行い,顆粒球減少に対しては, G-CSFを投与して, 8クール行った.術後, 6カ月を経過した現在,再発の徴候はない.
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