日本臨床外科医学会雑誌
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一期的根治術可能であった胃・腎同時性重複癌の1症例
平園 賢一奥村 輝水谷 郷一藤本 隆夫花上 仁宮北 英司岡田 敬司田島 知郎三富 利夫
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キーワード: 胃癌, 腎癌, 同時性重複癌
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1992 年 53 巻 7 号 p. 1629-1633

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抄録
今回われわれは,術前に胃・腎重複癌を同時に診断し,両癌に対して一期的根治手術を施行し得た1例を経験したので報告する.症例は70歳男性で,吐気を主訴とし,上部消化管造影・胃内視鏡生検にて胃癌を診断, CTスキャンおよび血管造影にて右腎癌を診断し,胃・腎同時性重複癌の診断にて胃亜全摘術および右腎摘術を一期的に施行した.
このような臨床報告例は,自験例を含めわれわれの調べた限り本邦では7例で,そのうちの5例が一期的根治術を施行していた.寿命の延長や診断の進歩により重複癌の臨床例は増加するものと考えられるが,その診断は必ずしも容易ではない.これらの点を加味し本症例について考察した.
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