日本臨床外科医学会雑誌
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十二指腸球部Brunner腺腫の1例
画像診断を中心として
春口 洋昭本田 宏林 武利星野 智昭佐藤 純彦市岡 四象片山 修扇 和之山中 桓夫吉田 行雄
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1992 年 53 巻 8 号 p. 1897-1901

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抄録
粘膜下腫瘍の形態を呈した十二指腸球部Brunner腺腫の1例を経験した.症例は36歳,男性.自覚症状なく集団検診にて発見された.上部消化管造影および内視鏡検査で,十二指腸球部に正常粘膜に覆われた粘膜下腫瘍を認めた.生検では正常な十二指腸粘膜のみ採取され確定診断ができなかったため,超音波, CT,内視鏡的超音波検査(EUS), MRIを施行した. EUSでは内部均一で比較的高エコーレベルを呈した粘膜下層の腫瘍として描出され, Brunner腺腫が最も疑われたが,悪性腫瘍も完全に否定出来ないため,胃十二指腸切除術を施行した.腫瘍の大きさは, 30×20×20mmで,組織学的にはBrunner腺の結節性の過形成を呈し, Brunner腺腫と診断した.生検にて確認できないような十二指腸Brunner腺腫の診断にEUSが有用であった.
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