日本臨床外科医学会雑誌
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急性骨髄芽球性白血病完全寛解維持中に大腸癌を併発した1例
増山 喜一田沢 賢次新井 英樹山本 克弥斉藤 光和鈴木 修一郎藤巻 雅夫五十嵐 雅秀山崎 徹
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1992 年 53 巻 8 号 p. 1925-1929

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抄録
急性白血病と固形癌の合併はまれであるが,その抗腫瘍療法中に発見されることが少なからず報告されている.今回,急性骨髄芽球性白血病完全寛解維持中に大腸癌を併発した1例を経験したので報告する.症例は, 64歳の男性で1989年2月に急性骨髄芽球性白血病にて入院治療した.退院後,外来通院していたが発症より1年7カ月後の1990年9月ごろより腹痛および右下腹部に腫瘤を自覚するようになり,同年10月入院となった.精査にて盲腸癌と診断され,白血病の完全寛解状態であることより同年12月に右半結腸切除術を施行した.術後経過良好で,術後第37病日に施行した骨髄穿刺所見でも完全寛解を維持していた.造血器腫瘍の患者では,化学療法の進歩により長期の予後が期待されるようになった反面,第2癌に罹患する危険性が増加してきており厳重な経過観察が必要と考えられた.
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