日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
Stage II&III胃癌における補助免疫化学療法の検討-非特異的免疫賦活剤併用の効果-
戸倉 夏木小林 一雄加瀬 肇鷲沢 尚宏松本 浩大谷 忠久渡辺 正志中崎 晴弘永澤 康滋辻田 和紀柳田 謙蔵吉雄 敏文
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 59 巻 2 号 p. 344-350

詳細
抄録

胃癌の術前後補助免疫化学療法が,どのように宿主へ影響を与えるのかをみる目的で,1988年から1993年までに根治度A, Bの手術を行ったstage II&III胃癌のうち術後同一の化学療法を行い,免疫パラメーターを1年間観察し得た34例を対象とした.そして化学療法単独群 (UFT, MMC) (n=16),術前・術後OK432併用群 (n=10),術後PSK併用群 (n=8) と3群に群別した. OK432併用群は術後1カ月以降CD4 (+) CD45RA (-) (helper T) 細胞比が高値で, CD11b (+) CD8bright (+) (suppressor T) 細胞比は術後2週以降低値で推移した.またCD11b (-) CD8 (+) (cytotoxic T)細胞比は3カ月目, 6カ月目に高値を示した. PSK併用群は術後2週以降CD11b (+) CD8bright (+) 細胞比が低値で推移した.以上より,進行胃癌に対する補助療法として,化学療法に併用する免疫賦活剤が宿主免疫能を改善する効果を認めた.

著者関連情報
© 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top