日本臨床外科学会雑誌
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Meckel憩室軸捻転の1例
竹長 真紀内藤 伸三古池 幸司森田 晋介黒郷 文雄
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キーワード: Meckel憩室, 軸捻転, 診断
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1998 年 59 巻 5 号 p. 1309-1311

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抄録

Meckel憩室は,胎生期の卵黄腸管の遺残で剖検例の1~2%に見られ,症状を呈するものは8~22%とされている.その80~90%は,小児期に発症し,成人発症例は稀である.今回われわれは,成人に発症したMeckel憩室軸捻転の1例を経験した.症例は, 29歳男性,腹痛を主訴に来院し,精査加療のため入院となった.入院2日目に腹膜刺激症状が出現したため,腹膜炎の診断にて緊急開腹手術を施行した.開腹すると,回盲部より約60cm口側の回腸に憩室の軸捻転による憩室壊死をおこしていたため,憩室切除ならびに腹腔ドレナージを行った.術後経過は順調で15日目に軽快退院となった.

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