九段坂病院外科
1999 年 60 巻 9 号 p. 2517-2520
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乳癌術後11年の経過中に発生した重複腫瘍の1例を報告する.症例は57歳女性. 46歳時左乳癌, 47歳時胃癌, 51歳時脳腫瘍に対してそれぞれ切除術を施行した.その後経過観察中であったが57歳時,胸部レントゲン上異常陰影を認め,転移性肺腫瘍と診断し切除した.しかしその原発は乳癌,胃癌ではなく新たに発生したS状結腸癌であった.悪性腫瘍術後の経過観察においては他臓器原発腫瘍の存在の可能性もあることを常に念頭において検索することが重要である.
日本臨床外科学会雑誌
日本臨床外科医会雑誌
日本臨床外科医学会雑誌
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