日本臨床外科学会雑誌
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乳房温存術後5年間無再発にて生存中の乳腺血管肉腫の1例
吉田 貢一八木 真悟山田 哲司北川 晋中川 正昭車谷 宏
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キーワード: 乳腺血管肉腫
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2000 年 61 巻 12 号 p. 3210-3213

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抄録

症例は41歳,女性.右乳房腫瘤を主訴に来院した.右乳腺AC領域に1.5cmの腫瘤を触知した.腫瘍摘出術を施行し,高分化型乳腺血管肉腫の病理診断を得た.乳房扇状部分切除術,および腋窩リンパ節郭清を施行し,術後から5年経過した現在,無再発で生存中である.
乳腺血管肉腫は稀な疾患であり,その予後は極めて不良である.そのため,病初期に診断し,切除することが本症の治療においては極めて重要となる.

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