日本臨床外科学会雑誌
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術前診断に出血シンチグラフィーが有用であった回腸脂肪腫の1例
梅岡 達生村上 茂樹酒井 邦彦庄 達夫石原 清宏山本 泰久
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2001 年 62 巻 2 号 p. 421-424

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抄録
症例は61歳男性.下血およひ貧血にて発症し,当院を受診する.血管造影,大腸内視鏡等を施行するも出血部位は確認できなかった. 99mTc-RBC消化管出血シンチグラフィーにて回腸末端付近の出血性病変と診断されたため開腹術を施行した.回腸末端および大腸全域に血液を透見し,回腸末端より30cmに腫瘍を認めた.この腫瘍よりの出血と考え回腸部分切除術を施行した.腫瘍は脂肪腫であり,その粘膜面にはびらんを伴っていた.出血シンチグラ'フィーは微量で間欠的な消化管の出血性病変の検出も可能であり,特に他の検査方法の少ない小腸の病変に有力であると思われた.
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