日本臨床外科学会雑誌
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大動脈周囲リンパ節への跳躍転移を認めた横行結腸癌の1例
村川 力彦西山 徹福良 嚴宏久保田 宏加藤 紘之
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2001 年 62 巻 2 号 p. 457-460

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抄録
症例は67歳男性.横行結腸癌の診断下に,拡大結腸右半切除術を施行した.術中所見では第1群から第3群までリンパ節の腫大を認めこれらを郭清した.また,大動脈周囲リンパ節も腫大していたため,その一部をサンプルとして摘出した.病理組織学的検索にて腫瘍は高分化型腺癌,深達度ss, ly1, v0であった.一方,リンパ節は第1群から第3群の84個については転移を認めなかったが,摘出した大動脈周囲リンパ節4個中1個に転移が認められた.術後1年3カ月現在, CTその他による検査にて再発の所見を認めていない.
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