日本臨床外科学会雑誌
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重複総肝管類似の胆管走行異型を認めた胆石症の1例
神谷 諭寺崎 正起岡本 恭和坂本 英至久留宮 康浩浅羽 雄太郎夏目 誠治
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2001 年 62 巻 5 号 p. 1269-1273

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抄録

症例は68歳女性.右季肋部痛のため,精査施行.腹部超音波,腹部CTにて胆石を認めた.術前のERC検査にて胆嚢管と右肝管の交通が疑われた.胆道の走行異型を考慮し,開腹術にて手術を施行した.術中胆道造影にて,胆嚢管が総胆管と右肝管とをつなぐ,副肝管に合流していることがわかった.
胆道の走行異型として久次らの副肝管の走行異常の分類や斉藤らの重複胆管の分類などが報告されているが,本症例はこれらの諸家の分類に合致しない稀な1例であった.

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