日本臨床外科学会雑誌
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胆嚢原発神経線維腫の1例
細井 則人, 深川 茂, 小野 巌
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2002 年 63 巻 3 号 p. 682-685

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抄録
腹腔内腫瘤として発見された極めて稀な胆嚢原発の神経線維腫を経験したので報告する.症例は69歳の男性で,十二指腸潰瘍で入院中に偶然腹部超音波検査にて胆嚢下面に10×4cmの腫瘤を指摘された.腹部CT検査にて肝S4下面に接する充実性腫瘤を認めた.術前診断に苦慮し腫瘤の原発巣がはっきりと診断されなかったが,悪性も否定できなかったため手術を施行した.開腹したところ,胃前庭部から幽門部直上にかけて胆嚢を巻き込んだ鮮やかな鮮紅色の小手拳大腫瘤を認めた.腫瘤を含めて幽門側胃切除術および胆嚢摘出術を施行した.術後,病理組織学的診断で胆嚢壁外性に発育した胆嚢原発の神経線維腫と診断された.胆嚢原発の神経線維腫の報告例は5例しかなく,今後,詳細な画像診断や摘出された胆嚢の精査によって発見される可能性もあると思われる.
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