日本臨床外科学会雑誌
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外傷性小腸損傷74例の検討
上原 浩文中村 豊米森 敦也竹本 法弘竹内 幹也平 康二菱山 豊平近藤 哲加藤 紘之
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2002 年 63 巻 7 号 p. 1616-1620

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抄録
当院における小腸損傷74例115病変を対象とし,日本外傷学会消化管損傷分類を用いて,本邦初となる多数例の検討を行った.損傷形態ではIIa型が45病変(39.1%)を占め最も多かった.受傷より手術までの時間を検討したところ, II型においては受傷24時間以降に症状が増悪する症例があり,小腸損傷における無症状期の存在が示唆された.またIII型においては受傷数日後に手術となっており,遅発性の消化管損傷と考えられた. II型, III型においては,受傷直後には症状を呈さない場合があり,腹部打撲歴を有する外傷患者診察の際には経時的な観察が重要であると考えられた.診断では,高速ヘリカルCTのwide windowでの画像解析による腹腔内遊離ガス像の証明が有用と考えられた.合併症としては創感染が多く,予後としては,小腸損傷のみでの死亡例は経験しておらず高率に救命されていた.
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