日本臨床外科学会雑誌
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Meckel憩室膿瘍術後のイレウス管抜去後に発症した腸重積症の1例
岩上 栄菊地 誠菊地 勤和田 真也小泉 博志
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キーワード: 腸重積, イレウス管
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2003 年 64 巻 7 号 p. 1664-1667

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抄録
症例は50歳の女性で主訴は腹痛.腸閉塞でイレウスチューブを挿入したが,改善傾向認めないため手術施行した. Meckel憩室炎による膿瘍形成により腸閉塞を併発していたため腸切除施行しイレウス管はスプリントとして留置した.術後5日目より38℃の発熱出現するが術後6日目には大腸のガス移動を認めイレウス管を抜去した.しかし,術後7日目より腹痛出現し,腹部超音波検査にて左上腹部に同心円状層状構造の腸管と肝S6にlow echo areaを認めた.腹部CT検査ではhigh density areaとlow density areaを交互に認める層状構造を認め,肝S6に境界鮮明な三角形状のlow density areaを認めた.以上よりイレウス管抜去後に発生した腸重積症およびMeckel憩室膿瘍から発症した肝膿瘍の診断にて翌日緊急手術を施行した.開腹するとTreitz靱帯より約50cmの空腸に順行性腸重積症を認めた. Hutchinsonの手技に従い整復可能で腫瘍などは認めなかった.肝膿瘍は肝S6の膿瘍腔と壁側腹膜の癒着を認め同部剥離した際膿瘍の流出を認め,生理食塩水で膿瘍腔および腹腔内を洗浄して手術を終了した.イレウス管を術後の腸管内減圧およびスプリント目的で使用する場合,抜去後においても腸重積症の合併症に十分注意することが重要と思われた.以上,本邦報告例を集計し文献的考察を加えて報告した.
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