日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
乳頭異常分泌症のMRマンモグラフィによるスクリーニング法
佐貫 潤一福間 英祐内田 恵博岡本 恭和木村 聖美田中 久美子坂本 尚美角田 ゆう子比嘉 国基和田守 憲二名川 弘一
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 67 巻 2 号 p. 271-276

詳細
抄録

乳頭異常分泌症の診断には,分泌液の細胞診, CEA測定,乳管造影,乳管内視鏡が有用とされる.しかし,時には診断に苦慮することもあり,簡便で有効な検査方法が待たれている.われわれは,乳頭異常分泌症の診断にMRマンモグラフィ(MRM)が有用ではないかと考え, MRMの画像所見と病理組織診断の対比を行った.対象はMRMを施行され,さらに手術,生検で病理組織診断の確定した乳頭異常分泌症35例とした.画像所見はMRMで造影効果のあった領域の形態・分布と,ダイナミック曲線の特徴で分類した.乳癌を示唆する画像所見の感度は93% (14/15)で,乳腺症を示唆する所見の特異度は100% (26/26)であった.本分類を用いたMRMの診断は,生検や乳管内視鏡を行う前のスクリーニング法として有用で,経過観察可能な症例と,癌を疑って速やかに的確な診断を行うべき症例の鑑別指標のひとつと考えられた.

著者関連情報
© 日本臨床外科学会
次の記事
feedback
Top