日本臨床外科学会雑誌
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日本人におけるシプロフロキサシン点滴静注時の肺組織移行性
原口 秀司日置 正文山下 浩二織井 恒安山下 康夫川村 純宅島 美奈遠藤 直哉小泉 潔清水 一雄
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2006 年 67 巻 2 号 p. 277-280

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抄録

「研究の目的」日本人におけるシプロフロキサシン点滴静注時の肺組織移行性を検討した.「方法」非小細胞肺癌に対して肺切除術を受ける患者10例にシプロフロキサシン300mgを1時間かけて点滴静注し,肺組織摘出時に肺実質1gと血清1mLを採取した.肺組織および血清中のシプロフロキサシン濃度は,高速液体クロマトグラフィー法で測定した.「結果」全例におけるシプロフロキサシン投与終了後肺摘出までの時間は135±55分 (75~223) で,シプロフロキサシン肺組織濃度,血清濃度,肺組織/血清中濃度比は, 4.9±2.0μg/g (2.1~7.9), 1.5±0.7μg/mL (0.8~2.7), 3.6±2.2 (1.9~8.7) であった.「結語」日本人においても点滴静注したシプロフロキサシンは肺実質への移行は極めて良好で,少なくとも投与後75分から4時間までは病原細菌に対しての最小発育阻止濃度に達していた.

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