日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
乳癌の拡がり診断に関するmultidetector-row CT所見と病理組織所見の比較検討
住吉 一浩可児 弘行野原 丈裕岩本 充彦小林 稔弘西村 東人原田 知明田中 覚新田 敏勝芝山 雄老辻 求谷川 允彦
著者情報
キーワード: 乳癌, 拡がり診断
ジャーナル フリー

2006 年 67 巻 7 号 p. 1463-1472

詳細
抄録
【目的】乳房温存療法の普及に伴い,乳癌の進展範囲の評価が重要である. MD-CTによる乳癌の拡がり診断,特に乳管内伸展(以下EIC)につき検討した.【対象と方法】MD-CTが施行された,浸潤性乳癌148切除病変を対象とした.切除標本を5mm間隔で組織標本を作成, EICの有無を判定しCT画像と比較検討した.【結果】CT上の拡がり形態を6分類し,主病巣より連続する異常濃染(線状,斑状,索状)をEIC陽性とした. EICの感度は74.6%,特異度は80.0%, 正診率は77.7%であった.過小評価(10mm以上の乖離)症例が18例,過大評価が24例にみられた.散在性のEICは過小評価しやすく,評価困難な症例として, 1)硬癌(成分を含むもの)や小葉癌, 2) 病巣が乳管内成分優位なもの(DCIS主体), 3) 乳腺症, 4) 嚢胞性病変(粘液癌など)を含む, 5) 壊死成分(面庖型など)を含むことが考えられた.
著者関連情報
© 日本臨床外科学会
次の記事
feedback
Top