抄録
われわれは,30例の非Hodgkinリンパ腫患者の末梢血単核細胞,骨髄細胞,リンパ節細胞をDNAハイブリダイゼーションを用いて検討した。30例中15例(50.0%)の患者の末梢血または骨髄中の単核細胞にJHまたはTCRβ遺伝子の再構成を認めた。そのうちの31.8%は形態学的方法では腫瘍細胞を認めなかった。9例中4例は寛解中も初診時と同じ再構成バンドを末梢血単核細胞に認めた。再構成バンドの出現率は臨床病期と比較的良く相関した。また,その出現率はsmall & medium sized cell types (64.3%)のほうがlarge cell type (33.3%)よりも高かった。以上より,われわれはSouthern blot analysisは形態学的方法よりも,末梢血中のリンパ腫細胞のmonoclonalityの検出や微量腫瘍細胞の検出に有用であると結論した。