1991 年 32 巻 12 号 p. 1574-1576
慢性好中球性白血病(CNL) 3例の血小板機能と巨核球形態について検討した。1例では出血時間の延長,ADP, Collagen, epinephrine凝集の低下,1例では粘着能,epinephrine凝集,血小板内ATP, ADP低下があった。巨核球の大きさは,CNLはCMLより大きく,これはDNAploidy分布に関係していた。また,1例にて骨髄巨核球の形態異常は多くみられた。以上の点から,CNLはstem cellレベルでの障害も十分考えられた。