臨床血液
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症例
細胞表面形質が多様性を示したATL
岩橋 正人中原 勝志竹下 武承下高原 茂己魚住 公治花田 修一
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1991 年 32 巻 2 号 p. 142-146

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抄録
1987年6月,51歳の女性がリンパ節腫脹を主訴として当科入院。リンパ節生検でmalignant lymphoma, diffuse, mixed cell type(LSG分類)。末梢血では白血球数12,400/μl異常リンパ球15%, 異常リンパ球DNA中にhuman T-cell lymphotropic virus type-I (HTLV-1) proviral DNAのmonoclonalなintegrationを認めた。これらの事よりadult T-cell leukemia (ATL)と診断した。末梢血異常リンパ球はCD4+ CD8-, 病変リンパ節細胞はCD4- CD8+の表面形質を呈した。30カ月後,末梢血異常リンパ球は増加し始め,白血球数も30,500/μlと著増した。末梢血異常リンパ球表面形質はCD3+ CD4+ CD8- OKla1+からCD3- CD4- CD8- OKla1-に変化した。本例はATL細胞表面形質の多様性を示すものと思われ報告した。
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© 1991 一般社団法人 日本血液学会
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