臨床血液
Online ISSN : 1882-0824
Print ISSN : 0485-1439
ISSN-L : 0485-1439
パネルディスカッション2
白血病に対するBMTの将来
急性白血病に対する自家骨髄移植
片岡 孝江宮村 耕一
著者情報
ジャーナル 認証あり

1991 年 32 巻 4 号 p. 381-385

詳細
抄録
20例のcommon ALL抗原(CALLA)陽性急性リンパ性白血病(ALL)に対して自家骨髄移植を施行した。移植時期は,小児ではPh1染色体陽性のような高危険群3例で第1寛解期,第2∼3寛解期5例,成人では第1寛解期8例,第2寛解期2例,再発期2例であった。完全寛解中に採取した骨髄をNL-1 (IgG 2a, CD10), NL-22 (IgM), HL-47 (IgM)の3種のモノクローナル抗体(Mo-Ab)とウサギ補体を用いて処理,保存した。前処置は,12例でcytarabine 8 g/m2, cyclophosphamide 120 mg/kg, 全身放射線照射(TBI) 12 Gy(4分割),6例でmelphalan 180 mg/m2, TBI 12 Gy(4分割)であった。Ph1染色体陽性の1例では,polymerase chain reaction法により,極少残存bcr-abl mRNAが寛解期の骨髄に認められたが,Mo-Ab処理後と移植後3カ月の骨髄では消失していた。Kaplan-Meier法による移植後2年無再発生存率は,第1寛解期の11例では81.8%で,Mo-Ab処理自家骨髄移植は,CALLA陽性ALLの効果的治療法と考えられる。
著者関連情報
© 1991 一般社団法人 日本血液学会
前の記事 次の記事
feedback
Top