臨床血液
Online ISSN : 1882-0824
Print ISSN : 0485-1439
ISSN-L : 0485-1439
パネルディスカッション2
白血病に対するBMTの将来
温熱でpurgingした自家骨髄移植例
岸 賢治, 樋口 渉, 森山 美昭, 新潟大学骨髄移植チーム
著者情報
ジャーナル 認証あり

1991 年 32 巻 4 号 p. 391-394

詳細
抄録
熱処理によるpurgingを行った自家骨髄による移植を行ったALL例について報告した。17歳女性ALL例は1回目寛解期に骨髄採取が行われ,IFN-αを加えた42°Cの熱処理(1 h)によるpurgingの後に凍結保存された。3.5年後の4回目寛解期にbusulfan (16 mg/kg), cyclophosphamide (120 mg/kg)による治療の後自家骨髄移植を行った。移植後の血球回復は血小板系でやや遅れたほかは順調で,6カ月目の再発までの期間,生活制限もなく過ごすことができた。本例の経過から,熱処理を行い凍結保存した骨髄に多系統の造血を支持する造血幹細胞が保存されることが示された。
著者関連情報
© 1991 一般社団法人 日本血液学会
前の記事 次の記事
feedback
Top