臨床血液
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臨床研究
8;21転座型急性骨髄性白血病の臨床病態
原田 浩徳那須 芳原田 結花仁木 洋子友野 尚美赤坂 清司星崎 東明枝村 節子河村 ゆき江伊藤 容子中瀬 一則北 堅吉福原 資郎内野 治人
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1991 年 32 巻 7 号 p. 751-757

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抄録
最近5年間に経験した8; 21転座を有する核型異常を呈した急性白血病8例について検討した。既報告と同様に,(1)FAB分類M2に多い(8例全例)(2)成熟好中球に核の形態異常や顆粒異常がある(8例中5例)(3)アウエル小体を有する(8例全例)(4)骨髄で好酸球の増加することがある(8例中2例)(5)性染色体欠失を伴う(8例中5例)(6)NAP活性が低値(8例中5例)(7)腫瘤を形成しやすい(8例中1例)などの特徴がみられた。さらに,表面形質において8;21転座型以外のM2と比較してCD13·CD33の発現が比較的弱く,逆にCD34·HLA-DRの発現が強い傾向があった。また,CD19が低率だが6例中4例で陽性であった。予後に関しては,寛解に入りやすいものの早期に再発し,強力な維持・強化療法が必要であると考えられる。
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© 1991 一般社団法人 日本血液学会
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