抄録
好中球減少の改善を目的に,19例の骨髄異形成症候群患者に対し,遺伝子組み換え型顆粒球コロニー刺激因子(rG-CSF)を5 μg/kg/日の用量にて14日間投与した。大半の症例がrG-CSFに反応し,好中球数のピーク値は投与前値に比べ,約10倍に増加した。増加した好中球数はrG-CSFの投与期間中は高値を維持したが,投与終了後1週以内には投与前のレベルに復した。多くの症例で好中球数の増加に伴い,感染症の改善がみられた。rG-CSFは好中球のみに作用し,骨髄の芽球を含むほかの血球系にはほとんど影響を及ぼさなかった。副作用は1例に皮疹がみられた。本試験の結果よりrG-CSF療法はMDS症例の好中球減少の改善に有効な治療法と判断された。