抄録
当院にて,これまでに非血縁者間骨髄移植が施行された白血病50症例について,その治療成績を白血病の病期,急性GVHDの二つの観点から検討した。スタンダードリスクの症例では無病生存率65%と良好な成績が得られたが,ハイリスク,スーパーハイリスクの症例では,それぞれ29%, 8%と不十分な成績であった。死亡原因をみてみると,スタンダードリスク例ではほとんどが,重症の急性GVHDが関与したものであった。一方ハイリスク,スーパーハイリスク例では,敗血症,心不全,腎不全による早期死亡,および再発が多かった。II度以上,III度以上の急性GVHDの発症率はそれぞれ,32%, 17%であった。III度以上の重症例はすべて死亡していた。成績向上のためには,急性GVHDの制御およびハイリスク例における早期合併症に対する対策が重要であると考えられた。