臨床血液
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症例
再発時付加的染色体異常を呈しイダルビシン使用にて再寛解導入したt(8;21)小児急性骨髄性白血病
若園 吉裕片岡 昭浩房岡 徹綱本 健太郎
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1998 年 39 巻 7 号 p. 499-505

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抄録
小児の(8;21)転座Y染色体欠失型急性骨髄性白血病(AML)の再発時に染色体の付加異常がみられた。この症例に対してgranulocyte-colony stimulating factor (G-CSF), cytosine arabinoside (Ara-C), アクラルビシンによる治療(CAG療法)を施行したが無効であり,G-CSF, イダルビシン(IDR), Ara-C, エトポシド(VP-16)による再寛解導入をおこなった。この治療で,骨髄抑制は早期から強く出現し,生命をおびやかす感染症が出現し,呼吸不全,腎不全となり危険性の高い治療であったが,治療効果は強くこの寛解療法だけで,治療後140日間無治療で寛解を維持した。全身状態も治療前とほぼ同様の状態まで改善し,治療後150日目に非血縁者間の骨髄移植を施行した。IDRを使用したこの治療法は,再寛解導入の困難な再発AMLに対して試みる価値があると考えられた。
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© 1998 一般社団法人 日本血液学会
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