臨床血液
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臨床研究
特発性血小板減少性紫斑病治療におけるセファランチン大量療法の有用性
―後方視的多施設共同研究―
高畑 むつみ橋野 聡藤本 勝也遠藤 知之小林 直樹黒澤 光俊岩崎 博三宅 高義幸田 久平前川 勲笹川 裕堤 豊宮城島 拓人田中 淳司今村 雅寛豊嶋 崇徳
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2012 年 53 巻 12 号 p. 1983-1990

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抄録
アルカロイド製剤であるセファランチンは特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に対して大量投与することにより血小板増多が認められる例があることが1990年前後に報告され現在も臨床的に用いられている。今回,我々は北海道内の血液診療科を対象にITPに対するセファランチン大量療法の調査を行い,47症例の臨床効果と有害事象の解析を行った。血小板数5万/μl以上の増加を認めた症例は21例 (44%)であり,主治医が有用性ありと判断した症例は36例 (77%)で有害事象は認めなかった。また,セファランチン単独投与群と副腎皮質ステロイド(PSL)併用投与群の比較を行ったところ,両群で投与前に比べ有意に血小板数増加を認め,群間の有意差は認めなかった。セファランチン大量療法は安全性が高く,単独でも血小板増多を認める例があり,PSLの治療効果が不十分であったり減量中に増悪が見られる症例にはPSLと併用をするなど,ITP治療を行う上で使用を考慮する価値があると考えられた。
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© 2012 一般社団法人 日本血液学会
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