臨床血液
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症例報告
診断にFDG-PET/CTが有用であった骨原発Hodgkinリンパ腫
亀崎 健次郎原田 由紀子下野 信行大島 孝一赤司 浩一
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2012 年 53 巻 12 号 p. 2003-2007

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抄録
症例は66歳,男性。6ヶ月前より周期性発熱を自覚していた。1ヶ月前に前医に入院し,胸腹部CTを施行するも,明らかな感染症や腫瘍を示唆する所見はなかった。当科に入院時,周期性発熱以外に自覚症状を認めなかった。FDG-PET/CTにて,椎体,肋骨,肩甲骨,骨盤骨,両側大腿骨に不均一な異常集積を認め,異常集積の認められる腰椎より針生検を行い,骨原発Hodgkinリンパ腫の診断に至った。ABVD療法を導入後,速やかに解熱し,ABVD療法6コース施行後に寛解に到達し,診断から五年後の現在も寛解を維持している。骨原発Hodgkinリンパ腫は極めて稀であり,特異的な症状や画像所見に乏しく,診断は困難なことが多い。本症例のように局所症状を認めなくても,周期性発熱などを認め,悪性疾患を考慮する場合は,機能的画像診断として,FDG-PET/CTは非常に有用であったと考えられる。
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© 2012 一般社団法人 日本血液学会
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