臨床血液
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症例報告
CD20陽性末梢性T細胞リンパ腫
新井 ほのか牧 和宏田所 治朗半田 智幸仲村 祐子鶴見 茂治佐々木 光三谷 絹子
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2012 年 53 巻 7 号 p. 705-709

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抄録
69歳,男性。2010年4月頃より右口腔内腫瘤を自覚し,同部位生検施行。病理組織所見では小型腫瘍細胞の瀰漫性増殖を認め,腫瘍細胞は免疫染色でCD3, CD5陽性,CD4, CD8, CD10, CD79a陰性,CD20弱陽性であった。免疫グロブリンH鎖遺伝子の再構成はなく,T細胞受容体β鎖遺伝子の再構成を認めた。骨髄検査で,腫瘍細胞はCD3陽性,CD4, CD8, CD10陰性,CD20弱陽性であった。CD20陽性peripheral T-cell lymphoma (PTCL)と診断し,THP-COP療法を4コース施行したが,肺炎を合併し死亡した。CD20陽性PTCLは稀であり,診断には,フローサイトメトリー,免疫染色及び遺伝子再構成検査が必須である。今後の更なる症例の集積によって,正確な頻度やCD20の発現が臨床経過に及ぼす影響の解明,及びrituximab併用を含めた適切な治療法の確立が望まれる。
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© 2012 一般社団法人 日本血液学会
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