2014 年 55 巻 4 号 p. 440-444
症例は79歳男性。2003年7月より本態性血小板血症(ET)の診断で経過観察されていた。2010年8月より高熱と皮疹のため受診となり,皮膚生検でSweet症候群,骨髄穿刺では分類不能の骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍(MDS/MPN, U)様の像を呈した。2011年3月よりmetenolone, 同年5月からazacitidineの投与を行ったがSweet疹は増悪した。このため,同年7月からranimustineを投与して血球数を制御した。しかし,Sweet疹は持続したため2012年9月からlenalidomideの併用療法を開始したところ血球数は制御され,Sweet症候群は著明に改善した。