臨床血液
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症例報告
Tocilizumabが奏効した多中心性Castleman病合併Evans症候群
中山 瞳, 菊池 拓, 安部 涼平, 戸澤 圭一, 綿貫 慎太郎, 清水 隆之, 三ツ橋 雄之, 村田 満, 岡本 真一郎, 森 毅彦
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2018 年 59 巻 8 号 p. 997-1001

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抄録

症例は26歳,男性。発熱,多発リンパ節腫脹,多クローン性高ガンマグロブリン血症,血清インターロイキン6高値を認め,リンパ節生検で多中心性Castleman病(MCD)の診断となった。Prednisolone(PSL)を開始したが奏効しなかった。PSL漸減中に急激な貧血と血小板減少が出現し,網赤血球増加,血清LDH高値,ハプトグロビン低下,直接クームス試験陽性を認め,自己免疫性溶血性貧血・免疫学的血小板減少症の合併(Evans症候群)と診断した。PSL増量が無効で,tocilizumabを投与したところMCDとEvans症候群の所見は改善した。この経過からMCDに合併したEvans症候群に対しtocilizumabが治療選択肢となりうることが示唆された。これまでにMCDとEvans症候群の合併例は3例の報告があるがtocilizumabの両病態に対する有効性を示唆する報告は今回が初めてである。

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© 2018 一般社団法人 日本血液学会
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